引っ越しの準備で見落としがちなのが、電気・ガス・水道などのライフライン手続きです。
「当日に電気がつかない」「ガスが使えない」などのトラブルを防ぐためにも、引っ越し前後の手続きスケジュールをしっかり把握しておきましょう。
この記事では、ライフラインの手続きを時系列で整理しながら、注意点とチェックリスト形式で解説します。
🗓 手続きのベストタイミングは「1週間前」から!
ライフラインの手続きは、遅くとも引っ越しの1週間前には済ませておくのが理想です。
特にガスは立ち会いが必要なケースが多く、直前だと予約が取れないこともあります。
以下のようなスケジュールを意識して動きましょう。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 約1週間前 | 各ライフライン会社に停止・開始の連絡 |
| 2〜3日前 | ガス開栓の立ち会い予約確認 |
| 引っ越し当日 | 旧居での最終確認、メーター撮影、新居の稼働確認 |
💡 電気の手続き|最も簡単にできるライフライン
1. 電気の停止手続き(旧居)
電気の停止は、インターネット・電話・アプリで簡単にできます。
契約している電力会社の公式サイトから、次の情報を入力すれば完了です。
- 契約者名
- 現住所と引っ越し先住所
- 停止希望日(引っ越し当日 or 前日)
- 最終検針の立ち会い有無
当日はブレーカーを「切」にしておくのを忘れずに。
支払いが口座振替やクレジットカードなら、特別な清算は不要です。
2. 電気の開始手続き(新居)
新居で電気を使うには、ブレーカーを入れるだけで通電することが多いです。
ただし、契約手続きを行わないと「契約者なし」とみなされ、後日請求トラブルになることも。
【手続き方法】
- 引っ越し日当日にブレーカーをON
- 宅内にある「電気使用開始申込書」を確認
- Webまたは電話で契約申込み(供給開始日を登録)
💡ワンポイント
近年は「電力自由化」により選べる会社が増えています。
ネット・ガス・携帯とのセット割を使えば、年間5,000〜10,000円節約できるケースもあります。
🔥 ガスの手続き|唯一“立ち会い”が必要!
ガスは、火を扱う性質上開栓・閉栓時に立ち会いが必要です。
この点を知らずに予約が遅れると、当日お湯が使えない…という事態になりかねません。
1. ガスの停止手続き(旧居)
退去日が決まったら、1週間前までにガス会社へ連絡を。
電話やWebで申し込み可能です。
必要な情報:
- 契約者名・住所
- 引っ越し日(停止希望日)
- メーター番号(検針票に記載)
停止時は立ち会い不要の場合が多く、係員がメーターを閉栓します。
2. ガスの開栓手続き(新居)
引っ越し先でガスを使うには、開栓作業に立ち会う必要があります。
ガス会社の係員が訪問し、点火テスト・漏れチェックを行います。
立ち会い時に必要なもの:
- 契約者の立ち会い(本人または代理人)
- 印鑑(不要な場合もあり)
- 身分証明書
- 開栓費用(口座振替やクレカ対応もあり)
💡注意ポイント
特に土日・月末は予約が混み合うため、早めの連絡が鉄則。
プロパンガス(LPガス)利用地域では、都市ガスより**開栓費用が高い(2,000〜3,000円前後)**ことがあります。
💧 水道の手続き|自治体ごとに異なるので要確認!
水道は各地域の市区町村が管理しています。
そのため、電気やガスと違って「自治体ごとの申込みフォーム」からの手続きが必要です。
1. 水道の停止手続き(旧居)
水道局の公式サイトまたは電話で停止申請を行います。
退去日・契約者情報・住所を伝えればOK。
メーター検針が行われ、最終使用分の請求書が発行されます。
💡アドバイス
退去後の請求先を新住所に指定しておくと安心です。
郵送トラブルを防ぐため、転送届と合わせて設定しましょう。
2. 水道の開始手続き(新居)
新居の水道も、Webまたは電話で「開栓手続き」を行います。
多くの地域では立ち会い不要で、到着後すぐに水が使えることがほとんどです。
ただし、次の点に注意しましょう。
- メーターが閉まっている場合 → 水が出ない → 管轄の水道局に連絡
- 賃貸の場合 → 管理会社が手続きを代行していることも
💧節約TIP
水道使用量の平均は月2,000〜3,000円程度。
節水シャワーヘッドや洗濯のまとめ洗いで、月数百円〜年間数千円の節約ができます。
🧾 手続きに必要な情報まとめ
| 項目 | 必要な情報 | 立ち会い | 申込み方法 |
|---|---|---|---|
| 電気 | 契約番号・住所・停止日 | 不要 | Web・電話 |
| ガス | 契約者名・住所・希望日 | 必要 | Web・電話 |
| 水道 | 住所・契約者情報・使用開始日 | 原則不要 | Web・電話 |
💡共通の注意点
- 引っ越し先の住所を間違えない(マンション名・号室まで正確に)
- メーター番号や契約番号は検針票で確認
- 支払い方法(口座・クレカ)を早めに設定しておく

🚚 引っ越し当日にやることリスト
1. 旧居での最終確認
- ブレーカーをOFF
- 水道・ガスの元栓を閉める
- メーターを撮影(トラブル防止)
- 清算書が届く場合の住所を再確認
2. 新居での初期確認
- ブレーカーON → 通電確認
- 水道の開栓確認 → 水圧をチェック
- ガス開栓 → 立ち会い・点火テスト
- 照明・家電の動作確認
これを引っ越し当日の朝に行っておけば、
夜にはすぐお風呂も使え、安心して新生活を始められます。
⚡ よくあるトラブルと防止策
| トラブル | 原因 | 防止策 |
|---|---|---|
| 当日ガスが使えない | 立ち会い予約を忘れた | 1週間前に必ず連絡 |
| 電気がつかない | 契約登録をしていない | Web申込みを当日中に完了 |
| 水が出ない | メーター閉栓・管理会社未連絡 | 管理会社 or 水道局に即連絡 |
| 請求書が届かない | 郵送先が旧住所のまま | 新住所を登録して転送設定 |
ライフラインは「引っ越し直後に最も使うもの」。
チェックリストを使い、確実に・早めに進めましょう。
🌿 まとめ|早めの手続きで安心の新生活を
ライフラインの手続きは、一見地味ですが、引っ越し準備の中でも最も重要なステップです。
- 手続きは1週間前から
- ガスだけは立ち会い必須
- 住所・契約者情報を正確に入力
- 当日はブレーカーと元栓の確認
この4つを守るだけで、引っ越し当日に困ることはほぼなくなります。
新居での生活を気持ちよくスタートするために、
この記事の内容をそのままチェックリストとして活用してみてくださいね。
📘 次の記事は「⑤ 住所変更・転出入届の手続き完全ガイド|役所・銀行・免許証まで」。
引っ越し後に必要な住所変更の手続き先を一覧化して解説します。お見逃しなく!
