インフルエンサーの『ゆっっくりな。』はAI? 実在しないのか?

TikTokやInstagramで突如現れ、圧倒的な人気を誇る美少女インフルエンサー「ゆっっくりな。」をご存知でしょうか。2026年現在、TikTokのフォロワー数は90万人を超え、その完璧すぎる容姿と独特な雰囲気から、ネット上では「本当に実在するのか?」「AIで作られているのでは?」という議論が絶えません。

今回は、この謎に満ちた「ゆっっくりな。」の正体について、様々な角度から検証しました。

目次

「ゆっっくりな。」とは何者?

プロフィール

「ゆっっくりな。」さんは、主にTikTok、Instagram、YouTube、Xなどで活動するインフルエンサーです。プロフィールによると、都内の某女子大学に通う現役女子大生で、2003年生まれの21歳前後とされています。本名は「莉奈」と推測されていますが、公式には公開されていません。

彼女の投稿内容は、ダンス動画や日常系コンテンツが中心で、特にセクシーな雰囲気を持つ「踊ってみた」動画や、カジュアルな散歩風景などが人気を集めています。そのスタイルの良さと整った顔立ちから、多くの男性フォロワーを魅了していますが、同時にその「完璧すぎる容姿」が疑惑の目を向けられる要因にもなっています。

AI説を裏付ける証拠

不自然な目の動きと表情

「ゆっっくりな。」さんがAIではないかと疑われる最も大きな理由の一つが、目の動きの不自然さです。動画を注意深く観察すると、どことなく眠そうな目をしており、焦点が定まっていないように見える瞬間があります。

さらに驚くべきことに、ダンス動画を含む多くの投稿で、ほとんど瞬きをしていないことが指摘されています。通常、人間は激しく踊っている最中でも自然に瞬きをするものですが、彼女の動画ではその動作が極端に少ない、あるいは見られない場面が多数確認されています。

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、「完全にAI、deepfakeですね。目の動きとかが凄いdeepfakeの特徴ですね。焦点が定まってないというか」というコメントが投稿されており、AIによる生成画像の特徴を指摘する声が多く見られます。

@yukkurina__

昨日公開しちゃったやつ、見ましたか…?🥺

♬ I Want It That Way KARYO Merengue Remix – KARYO

ディープフェイク判定ツールでの検証

AI画像の真贋を判定できるツール「HIVE」を使った検証も行われています。このツールで「ゆっっくりな。」さんの画像を分析したところ、ディープフェイク技術が使用されている可能性を示す数値が検出されました。複数の画像で50%から100%の確率でディープフェイク技術が使われているという結果が出ています。

ディープフェイクとは、AI技術を用いて実在の人物の身体に別の顔を合成する映像加工技術のことです。この技術を使えば、実際に撮影された動画の顔部分だけを、AI生成した「理想的な顔」に差し替えることが可能になります。

常に正面を向いたアングル

「ゆっっくりな。」さんの投稿を見ると、ほぼすべての動画が正面からのアングルで撮影されています。もちろん、自撮りであれば正面を向くのは自然なことですが、投稿のほぼ全てが同じような角度というのは、やや不自然に感じられます。

ディープフェイク技術は、顔が横を向いたり、角度が変わると加工の違和感が出やすくなるという特徴があります。そのため、常に正面からのアングルを維持することで、加工の不自然さを最小限に抑えているのではないかという見方があります。

鎖骨や身体のバランスの違和感

細かく観察すると、鎖骨の盛り上がり方が不自然に大きいという指摘もあります。これは、顔と身体が別々の素材である場合、合成の際に生じる違和感の一つとされています。痩せた体型であれば鎖骨が浮き出るのは自然ですが、その度合いが通常とは異なるように見える瞬間があるのです。

実在説を支持する証拠

一方で、「ゆっっくりな。」さんが実在する人物であることを示唆する証拠も存在します。

自然な声の存在

YouTubeの動画では、「あっ、やばい」といった自然な発言をしている場面が確認されています。この声は非常に自然で、リアルタイムの状況に対する反応として発せられているように聞こえます。AI音声合成技術も進歩していますが、こうした咄嗟の反応をリアルに再現するのは難しいとされています。

周囲の人からの声かけ

撮影中に、通行人から「かわいいな、小顔だな」と声をかけられる場面が動画に収録されています。これは、実際にその場所で撮影が行われ、かつ被写体となる人物が存在していることを示す証拠と言えるでしょう。

継続的で一貫した活動

「ゆっっくりな。」さんは長期間にわたって継続的にコンテンツを投稿しており、様々なシチュエーションや季節感のある内容を発信しています。大学生活への言及や、フォロワーとのインタラクティブなコミュニケーションも見られます。こうした継続性と一貫性は、完全なAIキャラクターよりも、実在の人物が関与している可能性を示唆しています。

最も有力な仮説:ハイブリッド型AIインフルエンサー

これらの証拠を総合すると、最も有力な仮説は「ハイブリッド型」です。つまり、実在の人物(ボディモデル)が存在し、実際に踊ったり動いたりしているものの、顔部分だけをAI生成した画像に差し替えているというものです。

この手法には、インフルエンサーにとって複数のメリットがあります。

プライバシーの保護:本人の顔を公開せずに活動できるため、身バレのリスクを回避できます。これは特に、過激な内容を投稿する場合に重要です。

理想的な容姿の演出:AI技術を使うことで、常に完璧な顔を維持することができます。化粧の手間や、体調による顔の変化を気にする必要がありません。

マネタイズの最大化:完璧な美貌は、より多くのフォロワーを獲得し、有料コンテンツの販売などで高い収益を生み出すことができます。実際、「ゆっっくりな。」さんは有料ファンサイト「myfans」でR18コンテンツを販売しており、月収1,500万円、年収1億円を超えるのではないかと推測されています。

AIインフルエンサーの時代背景

「ゆっっくりな。」のようなAIインフルエンサーは、日本だけでなく世界中で増加しています。海外では、世界で最も有名なAIインフルエンサー「Lil Miquela(リル・ミケーラ)」がInstagramで240万人以上のフォロワーを持ち、Time誌の「インターネットで最も影響力のある25人」にも選ばれています。

日本国内でも、「神宮寺藍」「SARI」「imma」など、複数のAIインフルエンサーが活躍しています。特に「imma」は日本初のバーチャルモデルとして、SK-ⅡやFENDI、PRADAなどの有名ブランドとコラボレーションを行っており、ファッション誌の表紙も飾っています。

ディープフェイク技術の民主化により、専門的な知識がなくても、比較的簡単にAIインフルエンサーを作成できるようになりました。「AKOOL」などのツールを使えば、誰でも顔交換技術を利用した動画を作成できます。

私たちが気をつけるべきこと

AIインフルエンサーの増加に伴い、私たち視聴者も情報リテラシーを高める必要があります。以下のポイントに注意しましょう。

目の動きや瞬きをチェック:不自然に瞬きが少ない、焦点が定まっていないように見える場合は要注意です。

表情の自然さ:喜怒哀楽の表情が微妙に不自然、または常に同じような表情の場合、AI生成の可能性があります。

複数のアングルがあるか:常に同じアングルからしか撮影されていない場合、ディープフェイク技術で加工しやすい角度に限定している可能性があります。

プロフィール情報の具体性:あまりにも情報が少ない、または曖昧な場合は、実在しない人物である可能性を考慮しましょう。

まとめ:新しいインフルエンサーの形

「ゆっっくりな。」は、完全なAIでもなく、完全な実在人物でもない、ハイブリッド型のインフルエンサーである可能性が最も高いと結論づけられます。実在の人物が身体を提供し、顔部分だけをAI技術で生成・合成することで、プライバシーを守りながら理想的な容姿を維持し、高い収益を上げるという新しいビジネスモデルを確立しているのです。

これは、SNSとAI技術の融合が生み出した、まさに現代ならではの現象と言えるでしょう。今後、このようなハイブリッド型インフルエンサーはさらに増加していくことが予想されます。

私たち視聴者は、こうした新しい形のコンテンツを楽しみながらも、それがどのように作られているのか、何が本物で何がAIなのかを見極める目を持つことが重要です。デジタル時代のメディアリテラシーとして、「完璧すぎる」ものには健全な疑問を持つ姿勢が求められています。

あなたは「ゆっっくりな。」について、どう思いますか?

「ゆっっくりな。」参考情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次