「最近、ニュースやSNSで『BeReal(ビーリアル)』って言葉をよく聞くけど、一体何のこと?」 「若者の間で大流行しているらしいけど、InstagramやTikTok、X(旧Twitter)といった既存のSNSと何が違うの?」
そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
スマートフォンが普及し、誰もがSNSで発信するようになった現代。美しい風景や完璧にメイクされた自撮り、おしゃれなカフェのスイーツなど、「映える(ばえる)」写真がタイムラインに溢れています。しかし、そんな作られた世界に疲れを感じている人が増えているのも事実です。
そこで登場し、世界中のZ世代(10代〜20代前半)を中心に爆発的な人気を獲得しているのが、「盛らないSNS」ことBeReal(ビーリアル)です。
この記事では、BeRealの基本的な仕組みや他のSNSにはない画期的な特徴、具体的な使い方をわかりやすく解説します。さらに、利用する上で絶対に知っておくべき「潜む危険性」と「安全に楽しむための対策」についても詳しくまとめました。
これからBeRealを始めてみたい方や、お子さんが使っていて不安を感じている親御さんは、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
この記事でわかること
- BeRealの基本的な仕組みや他のSNSにはない画期的な特徴、具体的な使い方
- 利用する上で絶対に知っておくべき「潜む危険性」と「安全に楽しむための対策」
1. BeReal(ビーリアル)とは?
BeReal(ビーリアル)は、2020年にフランスで開発・リリースされた新しい写真共有SNSアプリです。
アプリの名前である「Be Real(リアルであれ)」が示す通り、「ありのままの自分」を友人と共有することが最大の目的であり、コンセプトとなっています。
なぜ今、「盛らない」SNSが人気なのか?
従来のSNS、特にInstagramなどでは、「いかに自分を良く見せるか(盛るか)」が重要視されてきました。美顔フィルターで顔を加工し、何十枚も撮り直した中から最高の1枚を選び、色調を補正して投稿する。フォロワー数や「いいね!」の数を競い合い、他人のキラキラした生活と自分の現実を比べて落ち込んでしまう……。いわゆる「SNS疲れ」や「映え疲れ」が社会問題にもなっています。
BeRealは、そうした「盛る」文化に対するアンチテーゼ(反発)として生まれました。
BeRealには、フォロワー数を競う概念も、不特定多数からの「いいね!」を集める機能もありません。背伸びをしない、寝起きのすっぴんや、家でダラダラしている様子、仕事や勉強に追われている日常の「リアルな瞬間」だけを共有します。この「映えを気にしなくていい」「精神的に気楽である」という点が、SNSネイティブである若者たちの心を強く掴み、瞬く間に世界中に広まったのです。
2. BeRealの4つの大きな特徴・魅力
BeRealが他のSNSと一線を画しているのは、そのユニークで少し強制力のある機能にあります。ここでは、BeRealの魅力を形作る4つの大きな特徴を解説します。
① 1日1回、ランダムな時間に通知が来る
BeReal最大の特徴は、投稿するタイミングを自分で決められないことです。 1日1回、毎日異なるランダムな時間に、全ユーザーへ一斉に「⚠️ Time to BeReal. ⚠️(BeRealの時間です)」という通知が届きます。
ユーザーは、この通知を受け取ってから「2分以内」に写真を撮影して投稿しなければなりません。朝の通勤電車の中かもしれないし、昼食中かもしれないし、夜ベッドでくつろいでいる時かもしれません。「今からおしゃれなカフェに行くから、その時に撮ろう」といった計画的な投稿ができないため、必然的に作られていない日常が切り取られるゲーム性があります。
② 内カメラと外カメラで同時撮影される
撮影画面を開くと、スマートフォンの「内カメラ(インカメラ)」と「外カメラ(アウトカメラ)」がほぼ同時にシャッターを切る仕組みになっています。
これにより、「自分が今見ている風景(外カメラ)」と「それを見ている自分の顔・表情(内カメラ)」が1枚の画像として合成されて投稿されます。美しい景色を撮ろうとしても、ぼさぼさの髪の自分の顔も一緒に写ってしまうため、ごまかしが効かない面白さがあります。
③ 加工・フィルター機能が一切ない
InstagramやTikTokでお馴染みの「美顔フィルター(顔を小さくする、肌を綺麗にする等)」や、写真の色味をおしゃれに変える機能は、BeRealには一切搭載されていません。
さらに、スマートフォンの「カメラロール(写真フォルダ)」から過去に撮ったお気に入りの写真をアップロードすることもできません。BeRealで投稿できるのは、アプリ内のカメラで「今、その瞬間に撮った写真」のみです。徹底して「リアル」を追求する仕様になっています。
④ 自分が投稿しないと他人の投稿が見られない
従来のSNSでは、自分は何も投稿せず、他人の投稿を見るだけの「見る専(ROM専)」のユーザーが多数存在します。しかし、BeRealでは「自分がその日の写真を投稿するまで、友達の投稿を見ることができない」というルールがあります。
友達の「今」を知りたければ、自分も自分の「今」をさらけ出さなければなりません。この仕組みにより、ユーザーの参加意識が非常に高まり、アクティブにアプリを楽しむ環境が作られています。
3. BeRealの基本的な使い方・遊び方
ここからは、実際にBeRealを始める際の手順と、基本的な使い方をご紹介します。
ステップ1:アカウント登録
アプリストア(App StoreまたはGoogle Play)から「BeReal」をダウンロードします。 初期設定では、以下の情報の入力が求められます。
- 名前(本名でなくてもOK)
- 生年月日(※利用は13歳以上が対象)
- 電話番号(SMS認証のため)
- ユーザーID(他の人が検索する際に使用)
登録が完了したら、スマートフォンの連絡先と同期して、すでにBeRealを使っている友達を見つけて「友達追加(フレンドリクエスト)」を送りましょう。
ステップ2:通知が来たら撮影・投稿

1日1回、ランダムな時間に「⚠️ Time to BeReal. ⚠️」の通知が来たら、アプリを開きます。 画面上部に2分間のカウントダウンが表示されるので、焦らず、しかし急いでカメラを構えましょう。シャッターボタンを押すと、外カメラと内カメラの両方で写真が撮られます。
2分以内であれば何度でも撮り直しが可能ですが、「何回撮り直したか(Retake回数)」は友達に表示されてしまうため、撮り直しすぎると「リアルじゃない(盛ろうとしている)」とバレてしまうという面白い仕掛けもあります。
ステップ3:遅れて投稿(Late)した場合
「仕事中でスマートフォンを見られなかった」「通知に気づかなかった」という場合でも大丈夫です。通知から2分を過ぎてしまっても、写真を撮影して投稿することは可能です。
ただし、その場合は投稿に「〇時間遅れ(Late)」というマークが付きます。当然、自分がLate投稿をするまでは、他の友達の投稿を見ることはできません。
ステップ4:友達の投稿にリアクション(RealMoji)

BeRealには、一般的な「♡(いいね)」ボタンはありません。代わりに「RealMoji(リアルモジ)」と呼ばれる独自のリアクション機能があります。
これは、親指を立てたマークや笑顔のマークの代わりに、「その表情をしている自分の顔写真」をその場で撮影してスタンプとして送る機能です。リアクションさえも「リアル」な感情表現が求められるのがBeRealならではのコミュニケーションです。
ステップ5:過去の投稿は「メモリーズ」で振り返る
投稿した写真は、次の日の通知が来るとタイムラインから消えてしまいます。しかし、自分の過去の投稿は「メモリーズ」というカレンダー機能に自動的に保存されます。 メモリーズは自分だけが見ることができるプライベートな日記のようなもので、「この日はこんな所でこんな顔をしてたな」と、飾らない日常の記録を後から振り返る楽しさがあります。
4. 絶対に知っておくべき!BeRealの危険性と注意点

気楽で楽しいBeRealですが、「リアル」を追求するあまり、そして「2分以内」という時間制限があるがゆえに、他のSNSとは異なる特有のリスクや危険性が潜んでいます。利用する前に必ず理解しておきましょう。
① 位置情報の共有による特定リスク
BeRealでは、写真を投稿する際に「現在地」を共有する機能があります。
初期設定や何気ない操作で位置情報がオンになっていると、投稿した写真の場所に地図のピンが立ちます。 自宅の部屋で撮った写真に正確な位置情報が付与されていれば、自宅の住所が簡単に特定されてしまいます。
ストーカー被害や空き巣などの犯罪に巻き込まれる可能性があり、非常に危険です。
② 予期せぬ映り込み(個人情報・機密情報)
「通知が来た!2分以内に撮らなきゃ!」という焦りから、周囲の確認を怠ってしまうことがよくあります。
- 仕事や学校の書類:パソコンの画面に映った社外秘の資料や、生徒の個人情報などが写り込んでしまう。
- 他人の顔:街中や電車内で撮影した際、関係のない他人の顔が外カメラにばっちり写ってしまい、肖像権やプライバシーを侵害してしまう。 加工ができないため、後からスタンプで隠すといった修正ができません。
③ スクリーンショット(スクショ)が相手に通知される
友達の変な顔の写真や、気になる投稿を見つけた時、スマートフォンでスクリーンショットを撮りたくなるかもしれません。 しかし、BeRealでは「誰があなたの投稿をスクショしたか」が投稿者にわかる仕組みになっています。(Androidでは通知が届き、iPhoneでは特定の操作で誰がスクショしたか確認できます)。 こっそり保存したつもりが相手にバレてしまい、人間関係のトラブルに発展するケースがあるため注意が必要です。
④ プレッシャーと「BeReal疲れ」
映え疲れを解消するためのSNSでありながら、「毎日必ず投稿しなければならない」「通知が来たらすぐに対応しなければならない」という別のプレッシャーを感じる人も少なくありません。 授業中や大事な会議中に通知が来てソワソワしてしまったり、毎日義務のように感じてしまう「BeReal疲れ」に陥るリスクもあります。
5. BeRealを安全に楽しむための設定・対策

前述の危険性を回避し、BeRealを純粋に楽しむためには、いくつかの設定と心構えが必要です。以下の3つの対策を必ず行いましょう。
対策1:位置情報は必ず「オフ」にする
最も重要なのが位置情報の設定です。
写真を撮影し、送信ボタン(紙飛行機マーク)を押す前に、位置情報の設定アイコンをタップします。そこで「位置情報オフ(Location Off)」を選択してから投稿する癖をつけましょう。
どうしても現在地を共有したい場合でも、正確な場所ではなく「おおまかな位置情報(都市名など)」に留めることを強くお勧めします。
対策2:公開範囲を「友達のみ」に限定する
BeRealには、世界中のユーザーの投稿が見られる「Discovery(ディスカバリー / グローバル)」という公開範囲があります。ここに投稿すると、見知らぬ人々にあなたのリアルな生活や顔が晒されることになります。
投稿する際は、公開範囲が必ず「友達のみ(My Friends)」になっていることを確認してください。また、友達追加する相手も、本当に信頼できるリアルの友人だけに限定しましょう。
対策3:通知に縛られすぎない心構えを持つ
BeRealはあくまでコミュニケーションツールの一つです。「2分以内に間に合わなかったらどうしよう」「Late(遅れ)表示になるのが恥ずかしい」と気にする必要はありません。 「今は無理だから後でいいや」「今日は見せたくないから投稿しないでおこう」というように、SNSと適度な距離を保つマインドセットが大切です。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
BeReal(ビーリアル)は、「作られた完璧な姿」を競うこれまでのSNSに一石を投じる、非常にユニークで画期的なアプリです。1日1回、不意打ちでやってくる通知によって切り取られる「飾らない日常」は、親しい友人との仲をより深め、笑顔をもたらしてくれるでしょう。
一方で、「リアル」すぎるがゆえの位置情報の漏洩や、予期せぬ映り込みといった特有のリスクも存在します。
これらの危険性をしっかりと理解し、適切なプライバシー設定を行った上で利用することが不可欠です。ルールや通知に縛られすぎず、ぜひ自分なりのペースで「ありのまま(Be Real)」のコミュニケーションを楽しんでみてください!


