Vol.7 家具・家電の配置とインテリアのコツ|狭い部屋でもスッキリ見せる

引っ越しが終わって荷ほどきが一段落したら、次は家具や家電の配置です。
同じ部屋でも、置き方次第で“広く快適に見える”こともあれば、“狭くごちゃごちゃして見える”こともあります。

特に一人暮らしやワンルームの場合、限られたスペースをどう使うかが暮らしやすさを左右します。
この記事では、狭い部屋をスッキリ見せる家具・家電の配置テクとインテリアのコツを紹介します。

目次

🏡 まずは「動線」を考える

最初に意識したいのは「動線(どうせん)」です。
これは人が部屋の中で移動する道筋のことで、家具を置く前にしっかり考えておくと、ストレスのない快適な空間になります。

動線設計のポイント

  1. 入り口からの通路をふさがない
     ドアの開閉スペースや玄関からの通り道を確保。
  2. よく使う家具を“最短距離”で配置
     例:ベッドのそばに照明・スマホ充電・サイドテーブル。
  3. 家具と壁の間に10cm程度の余白を
     圧迫感を減らし、掃除もしやすくなる。

💡ポイント
「部屋の真ん中を空ける」だけで、視覚的にも実際にも広く感じられます。

🪑 家具配置の基本ルール|“高さ・奥行き・色”をそろえる

狭い空間でスッキリ見せるコツは、家具の高さ・奥行き・色をそろえること。
ごちゃついて見える原因の多くは「バラバラなサイズ」と「色の乱立」にあります。

1. 高さをそろえる

背の高い家具を入口側に置くと、部屋が圧迫されて狭く見えます。
基本は次の通り:

  • **低い家具(ベッド・ローテーブル)**を中心に構成
  • 背の高い収納棚やクローゼットは奥の壁側にまとめる
    → 視界が抜けて“奥行きのある空間”に。

2. 奥行きをそろえる

テレビボード・ラック・収納棚など、奥行きがそろっているとラインが揃い、整然と見える
家具を選ぶ際は「奥行き40cm前後」を基準にすると、リビングやワンルームでもバランスが取りやすいです。

3. 色を統一する

家具や家電のカラーを2〜3色以内にまとめると、まとまり感が出ます。
おすすめは以下の組み合わせ:

  • ナチュラル×ホワイト系:明るく開放的
  • グレー×ウッド系:落ち着いた雰囲気
  • モノトーン×差し色1色:シンプルで洗練された印象

💡ワンポイント
家具・家電のコード類は「まとめて隠す」だけでも印象が激変。
ケーブルボックスや配線カバーを使って、見た目も整えましょう。

🛋 家具の配置例|1R・1Kの部屋別レイアウト

【1Rタイプ】(ワンルーム)

ベッド・デスク・テレビ・収納が同一空間にある場合は、「生活ゾーンを分ける」意識が大切です。

おすすめレイアウト例:

  • ベッドを壁際に寄せて、中央にスペースを確保
  • ベッドの足元にローテーブルを配置
  • テレビボードはベッドの正面に
  • カーテン・ラグで“くつろぎエリア”を演出

💡カーテンやラグで空間を“なんとなく仕切る”だけでも、
生活リズムが整い、気分の切り替えがしやすくなります。

【1Kタイプ】(キッチンが独立している部屋)

1Kでは、生活空間と食事空間を分けるのがポイント。

おすすめレイアウト例:

  • ベッドとデスクを同じ壁面に並べる
  • 食事用テーブルはキッチン側に配置
  • テレビはベッドとデスクの両方から見える位置に

家具を「壁沿い」に寄せることで中央が広くなり、開放感が出ます。
また、照明を間接照明+スタンドライトに変えると、ワンランク上の空間に。

🪄 家電配置のコツ|“使いやすさ×見た目”を両立

家具と同じく、家電の配置も「動線」と「バランス」を意識することでぐっと快適になります。

キッチン家電

  • 冷蔵庫はドアの開き方向を確認して設置
     → 壁や棚に当たらないように注意。
  • 電子レンジ・炊飯器・電気ケトルは縦に積む
     → スチールラックやキッチンボードで省スペース化。
  • 家電の配線は背面でまとめる
     → 延長コードを使うときは“耐熱タイプ”を選ぶ。

💡POINT
冷蔵庫と電子レンジを並べず、「熱源を分ける」と故障防止になります。

洗濯機・掃除家電

  • 洗濯機の上部に棚や突っ張りラックを設置
  • 掃除機・アイロンなどは同じ収納ボックスにまとめる
  • ドラム式洗濯機なら、上に“カゴ置きスペース”を作ると便利

リビング家電(テレビ・照明など)

  • テレビは“低めの位置”に置くと部屋が広く見える
  • テレビ台の下に収納を設けて「配線と小物」を隠す
  • シーリングライトよりも間接照明やフロアランプで柔らかい印象に

🪴 インテリアで“広く見せる”7つの工夫

家具・家電を整えたら、最後は見た目の演出
以下のポイントを取り入れるだけで、狭い部屋もぐっとオシャレに感じます。

  1. カーテンは天井から床までの長さに
     → 視覚的な高さが出て、天井が高く見える。
  2. ラグは大きめを1枚だけ敷く
     → 複数敷き詰めるより、統一感アップ。
  3. 鏡を使って奥行きを演出
     → 窓の反対側に設置すると明るさが倍増。
  4. 壁掛け収納を活用
     → 床を見せる面積を増やすことで“抜け感”を出す。
  5. 観葉植物を1〜2箇所に限定して配置
     → 緑があるとリラックス感が増すが、多すぎると圧迫感。
  6. 収納ボックスは“色と高さ”を揃える
     → 目線が統一され、スッキリ感が生まれる。
  7. コード類は見せない工夫を
     → ケーブルボックス・配線カバーを使うだけで印象が整う。

💡インテリアの黄金比
「壁:床:家具=6:3:1」
家具を増やしすぎず、“空間の余白”を残すことが美しい部屋づくりの鍵です。

🧠 配置前に知っておきたい3つの実用テクニック

  1. 家具を置く前にマスキングテープで“仮配置”する
     → 実際のサイズ感を床に貼って確認。搬入後の後悔を防げます。
  2. スマホアプリで3Dレイアウトをシミュレーション
     → 無料アプリ「Room Planner」「間取りTouch+」などを活用。
  3. 採寸は“高さ・幅・奥行き”の3方向で記録
     → 家電や棚がドアを通るか、壁コンセントに干渉しないかを事前確認。

🌿 まとめ|“抜け感”と“統一感”で暮らしをアップデート

家具・家電の配置は、見た目だけでなく生活の質を左右する重要な要素です。

  • 動線を意識して「使いやすさ」を優先
  • 高さ・奥行き・色をそろえて「統一感」を演出
  • 壁や床を活かして「抜け感」を作る

この3つを意識するだけで、狭い部屋もぐっと広く、快適で落ち着く空間に変わります。

「自分らしい暮らし」をつくる第一歩は、家具の配置から。
あなたの部屋が、“帰るのが楽しみになる空間”になりますように。

📘 次の記事は「⑧ 引っ越し当日にあると便利な持ち物リスト|トラブル回避の備え」。
当日バタバタしないための**“すぐ使える荷物チェック表”**を紹介します!

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